2年前、出張帰りのタクシーにて

最近、杭州にてタクシーに乗ることが増えてきた。
殆どバスに乗ってたんだけど、最近バスが走ってない時間までのお付き合いがどんどん増えてるのだ。

タクシーの運ちゃんと結構喋るんだけど、杭州人の割合って結構少ない。中国全土から津々浦々からやってきてる感じだ。そういうことを考えたとき2年前ドイツに住んでたときのあるタクシーの運転手のことを思い出した。

ドイツでの最後の出張でイタリアに行った帰りのことです。(ドイツに来ている時点で既に出張なんやけどね。)ドイツハノーファー空港から家に帰るのに、タクシーに乗りました。

ハノーファーのタクシーの運ちゃんは、大半がマイノリティーの人です。 トルコ、イラン、イラクポーランド、インドなどなど・・・ちなみに今回はガーナの運ちゃんでした。

アフリカ系の運ちゃんは始めてでした。まず、車の中でかかってる音楽がアフリカン。なんか見渡す限りの草原で、腰みのだけつけた人たちが踊ってるとこが目に浮かんできちゃった。この運ちゃん英語が結構話せて、どんどん喋りだした。(あとで調べてわかったけど、ガーナって公用語が英語なんだ。)
そもそもガーナ人がいつもノリノリで喋りまくる民族なのか(イタリア人みたいにね。)お互いマイノリティーだということだからからか知らないが、まあよう喋る。そう、日本人も立派に(笑)マイノリティーなのだ。

ハノーファーには、日本人はかなり少ない。だいたい中国人と思われていて、ニーハオマってからかい半分に声をかけられる。あきらかにバカにされてるので殴ってやろうと何度おもったか。
2年前くらいか?パリで、学生と思われる集団にバカにした様子で すれ違いざまにアニョハセヨ、アニョハセヨと言われ、下りかけた地下鉄の階段を折り返してつかみかかろうとしたら、びっくりしたらしくそのガキどもは逃げていった。多分オランダ系の学生。今思えば逃げてくれてよかった。集団だったから完全に返り討ちにあっただろうな・・・韓国人に思われたのがいやなのではなく、アジア人をバカにしてることが許せなかったのだ。)

で、話を戻してガーナの運ちゃんとの話だけどハノーファーには大体200人のガーナ人がいるらしい。彼は15年前からハノーファーで生活していて毎年だいたい8月にガーナに帰省しているようなのだが、今年はチケットが高いから9月に変更したそうだ。彼の家族は兄弟は沢山いるけども、両親以外はアメリカやヨーロッパで暮らしているという。もちろん理由は、経済的なものだ。出稼ぎだよね。
彼は熱く語る。

アフリカの未来は明るい。アフリカには何でもある。金、ダイヤモンド、石油。
ガーナも最近非常に大きな油田が見つかった。今後急激に経済発展する。ガーナの近くにあるアンゴラはとても豊かだ。我々のガーナもすぐに同じように豊かになるだろう。 最近ガーナには、外国からの投資が増えている。
特に中国からの投資が増えているが質の悪いものが多い。
よい投資とは主にインフラ関係に注がれ、その地域の病院や学校の建設にも投資されるもので、ガーナの未来にとてもよいものだ。
しかし大半の中国の投資は単純に金儲けのだけが大きな目的で、地域への還元が少ない。
ヨーロッパに住むガーナ人たちと小さなプロジェクトを立ち上げた。植林のプロジェクトだ。私はタクシードライバーで大したことは出来ないが、国を良くするために小さいことでも出来る範囲でやっていきたい。

空港からアパートまでの約20分。なかなか刺激的な時間だった。