Winston Churchill's Britain at War Experience


常宿から近いところにV2ミサイルの模型がひっかけれているところがある。宿からUndergraundのLondon bridge駅に向かうたびにとおりかかるので気になっていた。なんでロンドンにV2ミサイル。ロンドン市民怒らないのか?

で、いつもと違ってLondon bridge駅とは反対方向(東側)に歩いてみるとかなりうさんくさそうな入口がある。「BRITAIN AT WAR」って書いてある。このうさんくささ 、ガスマスクの写真、地下鉄の駅を模したゲート。かなり気になる・・・


で入ってみると、「Winston Churchill's Britain at War Experience」。(→公式サイトはコチラ。音が出るので注意。)って書いてあってチケット売り場がある。"Adult £11.45"とある。高え、高えよ!日本円で約2000円じゃねえかよ!しかし、やまぬ好奇心に負けて、腹をくくって払って入ることに。

入るといきなりエレベータに乗り込む。してエレベータが降りる!この施設入口が一階なだけで地下にあるのだ!うさんくさ度がどんどん高まる。

エレベータを降りて進むと、ベッドに寝ている兵隊さんの人形が置いてある。その脇で映画が上映されてる。爆撃された町が写っている。どうやらロンドンの町が爆撃されたときの映像らしい。ここで表のいつも見ていたV2ミサイルはここの施設のものだったんだ。この映画なかなか興味深くて、第2次大戦で爆撃されたロンドンの町の市民の大変さが感じられる。イギリスは戦勝国だし、占領までいたってないから、ドイツから攻撃を受けていたことを忘れていた。いいとこを突いてると思う。戦勝国であっても、市民は決して楽な生活をしていなかったということ。

どうやら、その戦時の市民生活の展示がここのメインらしい。
戦時の炊き出し。心なしかうつむき加減で肩を落としてる人が多いな。

配給されていた食材。パウダーフォームの卵なんて初めてみた。

戦時用料理のレシピ。"Milkless Scones"、"Emergency Rolls"とある。物資不足が垣間見える。

家庭農園の説明表。配給少ないなら自分でってか。

爆弾(焼夷弾?)家庭処理用具の使用法及び広告。消火→砂かけ→回収→廃棄。説明図で作業しているのは主婦だよね。


ウエディングケーキ。レンタルだったらしい。しかもケーキは布製。物資不足もここに極まれりといった感じだよな。切ないなあ。



女性の工場労働の参加。チャーチルが呼びかけたらしい。


Women's Land Army 男は兵隊でとられているから女性が農場労働に参加しようという運動。


防空壕(シェルター)の作り方。




レストラン。Air Raid Breakfast(空襲朝食)ってメニューがある。


タバコ。窓の空襲対策とか化学兵器対策のゴムスーツ着用とかのおまけカードが付いていたらしい。

11.75ポンド払って良かった。大事な歴史を一つ学ぶことが出来た。幼稚な感想だけど、日本の戦時下と変わらない感じがした。戦勝国、敗戦国。そして国が変わっても、戦時下の市民生活ってのは楽ではないよね。

2009年2月2日イギリスで19年ぶりの大雪が降ったときロンドンにいてたのだが、そのときトラファルガー広場からウエストミンスター寺院まで歩いて移動したのだが、その途中に"The Women of War Ⅱ"という記念碑があった。それを思い出した。この博物館を見学することで、ロンドン市民にとっての第2次世界大戦への思いを少し感じることができたのかもしれない。