甘苦上海 in 杭州シャングリラ(杭州香格里拉饭店)「香宫」

前に甘苦上海のことを書き杭州の話が出てきてると書きました。
そこに杭州屈指の高級ホテルである杭州シャングリラホテル(杭州香格里拉饭店)が出てきます。
ちょっと前ですが、304話や305話にシャングリラホテルの中華料理レストラン「香宫」(シャンゴン、Xiang Palace)が舞台になりそこの料理が出てきます。

食べるために生きている自分としては、かなり興味が引かれたこともあり、シャングリラホテルで働いている友人にその話に登場した料理が実在するのかどうか確認してみました。
すると「実際にある」とのこと。その友人も食べたことがなく興味があるということで、一緒に食べてみようかということになりました。結局4人で食べることになったのですが、なんと食べる日の前日、友人がうまくやったらしく新企画のモニター扱いとなりました。ぶっちゃけた話「タダ」です。第一情報提供者としてご招待です。

レストラン「香宫」につくと個室に通されました。若干びびりました。入口にて楽器演奏されてます。

個室に案内され入って思ったのはかなり「皇帝チック」だなと。まあ宮殿を思わせるということですね。赤、青、黄。この色のコントラストがそう思わせるんだろうな。


テーブルセットもゴージャス。ナプキンは中国な赤。金属のリングで留められてる。そして箸置きや取り皿の下の飾りガラス。これは金色のイメージなんだろうな。「皇帝チック」でございます。

それで出される料理は以下です。
荷香冷拼
新派杭州卥鴨
茶香翅魚湯
火龍豆酥羹
禅院青蔬
西湖荷叶飯
ちなみに甘苦上海で登場した料理は茶香翅魚湯、火龍豆酥羹、新派杭州卥鴨(鴨の醤油煮として話に出てくる。ちなみに中国での鴨ってのはアヒルのこと。日本の鴨は中国では野鸭という。要は作者の方間違ってたのね。)。
まあそれだけでは、品数が少ないので現在杭州シャングリラホテル杭州香格里拉饭店)では「蓮の花コース」というものをやっているらしくそのメニューとの組み合わせでコースにしていただいたとのこと。蓮は杭州の西湖にたくさんあり非常にきれい。杭州のシンボル的なものです。食べ物としても「蓮根(レンコン)」や「蓮の実」は杭州料理としてたくさん出てきます。

して、実際に出てきた料理を見てみましょう。
最初に出てきたのは蓮の花コースに含まれている、「Fleur de Lotus(蓮の花)」という名の白ワイン。

アルザス産のワインで蓮を原料に使っているわけでは無いのだが、このワインを作ったJosmeyerというシャトーと、蓮の花のイメージは非常に似ているということで名付けたらしい。実際ワインは非常においしかった。アルザスのワインというのは初めて飲んだんだけどドイツワインとよく似たブドウらしい甘みがある。ただドイツワインほど甘くなくすっきりしている。地理的なところからドイツワインとフランスの白ワインの中間を取ったような感じ。甘くてキリリと非常においしくいただきました。

つぎに凉菜。「荷香冷拼」

これはレンコン料理の代表格の糯米蓮藕(レンコンにもち米を詰め、梅、砂糖などを加えて柔らかく煮たもの)のシャングリラオリジナルというところか。一般的な糯米蓮藕と違って甘みは控えめで非常にあっさりしていた。糯米蓮藕を甘すぎて食べれなかった人もこれならおいしくいただけると思う。また同じさらに盛られた「白切鸡」がおいしかった。日本語ではよく「蒸し鶏の冷菜」と書かれるが必ずしも蒸されるわけでないらしい。それはよいのだが、このシャングリラの「白切鸡」は大人の味でした。何が大人なのかというと、しっかりとつけ込まれた「お酒」(おそらく黄酒)の風味がするのだ。そのお酒の味がきつすぎず、上品な程度に仕上げられてる。すばらしい!

「新派杭州卥鴨」。


たれがかなり濃厚でうまかった。このような「酱鸭(アヒルの醤油煮込み)」はかなり代表的な料理です。中国人はかなりアヒルが好きです。頭の先から足の先までしゃぶり尽くします。その頭や足の先はかなり美味なのですが、慣れない日本人の方々には結構敬遠されます。中国在住の日本人達の前でこの先っちょ系が好きだというと結構引かれることがございます・・・おいしいのに。

そして、今回のメインというべき「茶香翅魚湯」。



激ウマでした。中国でよく食べられる淡水魚の桂鱼を使った料理。桂鱼を蒸した身をほぐし、それをガラスの小椀に入れる。そのうえから、おおきな急須から熱い液体を注ぐ。

最初料理名が「茶香翅魚湯」ってなってるからお茶を注いでるのかと思った。急須から注ぐしね。この注がれたものはどうやら鶏のスープを思われる。なにか魚の身をつかったお茶漬けみたいな感じだ。この白身魚の淡泊さと、上品に濃すぎない鶏のスープが絶妙に合う。魚に鶏って合うんだね。意外でした。この料理を食べれただけでも来た甲斐あります。ちなみに今メニューにはこの「茶香翅魚湯」は無いようです。特別にリクエストしないといただけないらしいです。なおさら今回いただけたことはありがたかったです。

次にこれも話に出てきた「火龍豆酥羹」。


ドラゴンフルーツを使ったスープ料理。見た目にもかなり個性的な料理。そら豆ベースのスープにエビとドラゴンフルーツを具にした料理。ドラゴンフルーツなので甘いのかと思ったらそうではなく、しっかりそら豆の風味がしっかりしていてドラゴンフルーツは香りと食感を味わう感じだった。

「禅院青蔬」季節野菜の炒め物だと思う。

これも味付けがあっさりとしている。これもすごく上品。炒め物だが少しも脂っこくない。さすがシャングリラホテルと思いました。とくに多く語る必要なし。

そしてごはんもの。「西湖荷叶飯」。


蓮の葉で包んで蒸した蒸しご飯。これまた優しい味付けなのだが、その味付けのおかげで蓮の葉の香りを消さずに活かしている。蓮の葉の香りがする料理ってこれまで食べた記憶ってないのだけど、いいものです。ほんっとに上品で優しい感じなんだけど、中国的な香りなんです。中国料理の風味ってかなり濃いはっきりしたものが主流だと思う。この料理の香りは中国的だけど中国料理の香りって感じじゃなかったです。ほんとうに葉っぱの香り。緑の香りだった。

締めは果物。スイカとブドウとメロン。スイカはどこでも年中出てくるね。

全体的にみて、非常に上品であっさりした味わいのものばかりでした。かなり日本人好みの味付けだと思う。というか、かなり洗練されていて色んな国の人が食べてもみんなうまいと言わせられる感じだ。よく中国料理の味付けが濃いとか脂っこいのを嫌う人がいるが、ここで出されたものにそういう面は全く感じられなかった。僕がお金を気にせず、杭州で接待していいなら連れてくる店は絶対ここだね。素晴らしかったです。

いやはや、セレブな時間を過ごさせていただきやした。しかもゴチで。と、実はこれだけで終わらずこの後バーに繰り出すことに。この「香宫」はシャングリラホテル西楼の3Fなのですが、その一階に花园酒吧 といういいバーがあるのだ。杭州では希な静かな落ち着けるバーです。オープンテラスもあります。このオープンテラス雰囲気もよく、夏の涼しい夜にかなりイケてるのですが一つだけ欠点が。蚊が多い・・・僕はオープンテラス使ったこと無いけど、夏に使ったことある方々はかまれまくったらしいです。

と脱線しましたが雰囲気のよいバーでワインをもう一本空けました。アルゼンチンの赤ワイン。かなり飲みやすくおいしかったです。こちらも某支店長さんにゴチになってしまいました。

楽しすぎる夜でした。杭州に来てよかった・・・