松茸パーティ

火曜日の昼間突然メールが。
「温馨通知:今晚,举行松茸品尝会!(○○先生从云南运过来新鲜松茸)欢迎你来参加!具体再晚点知会。」
訳すと
「今晩、松茸試食会やんで、(○○さんが雲南から取り立ての松茸もって帰ってくんねん)。来ておくれやし!詳しいことはまた後で。」

火曜日の晩は、毎週中国語学校に通っているのだが、今週は先生の都合で午後3時から5時までに繰り上がっていたのだ。ラッキー過ぎる。

杭州の十千花前という前に日記で書いた「なすび」の姉妹店に持ち込んで料理長に料理していただくことになりました。なおかつ、こちらの日本人の方はよくやられるのですが、なじみの日本料理屋に飲み物を持ち込むのです。

で、酒もってこいとの指令があったので、時間もないので家にあったものを片っ端から持ち込んだ。
イギリスから持ち帰ったエール2本。スイスエアービジネスクラスからくすねてきたビール。そして最近買っていたワイン2本。
今回のパーティ会場中国語学校に近いのもあって、学校に行く前に、ばっちりホテルの冷蔵庫にお酒入れといていただいといたともさー!

で、パーティ始まりました。
最初に持ち込んだエール2本とビールを飲みました。エールのうちの一本が,Banana Bread Beerというやつだったのですが、これがなかなか衝撃の味。かなりリアルなバナナ果肉の香り。甘さはないのにちゃんとバナナの香りだけでてる。これはかなり面白い上にうまい。実際、ロンドンでうまいと進められて買ってきたのですが正解でした。しかし値札付けっぱなしかよ、おい。

次に持ち込んだうちの1本、赤のスパークリングワイン。イタリアのワインです。アルコール度数が8度と低いことと、かなり甘いこともありかなり飲みやすい。女性好みの味かもしれない。結構みなさんに喜んでいただけました。

そうしているうちに突き出しがきました。

これは松茸とは関係ない、お店で出している普通のものです。外の皮はもっちりとしていて、なかのあんもあっさりした味でした。ちょっと外の皮が何を材料にしたものかわかりません。貫入の入ったお皿に料理がマッチしてます。綺麗です。

次に持ち込んだもう1本のワインで、モーゼルの白ワイン。

ドイツに住んでたころすっかりはまってしまってました。ほのかな甘みのあるすっきりした飲み口で。たまたまワインショップをのぞいたらモーゼルワインがあったので思わず買ってしまってたのを、もちこんでみんなで飲んでみました。期待通りすっきり飲めて良かったです。今回出てきた食事にもすごく合っていたと思います。和食にはmidium dryのモーゼルがかなり合いますね。

そのモーゼルを飲んでるときに、「やばいよ、料理来る前に酒飲み尽くしちゃうよ〜」なんて言ってました。そうしたころ、やっと来ました。松茸料理第一弾。

最初は天ぷらです。写真の撮り方がわるくよく分からないですが、一本を真ん中でまっぷたつにしたものをまるまる上げてあります。贅沢すぎます。まっぷたつにしただけなので、かなり肉厚で噛んだときに、松茸の汁がしみ出てくるのを感じることができます。これがうまいこと。こんなの初めてっす!

天ぷらをいただいている間に。次のお酒に。これは松茸を持ってきていただいた○○さんに持ち込んでいただいた、日本酒「無濾過 純米中取り 南」。

高知のお酒でかなり希少なものらしいです。裏のラベルが手書き記入されているあたりからも読みとれます。「無濾過 純米 中取り」って聞くだけでかなり個性のある味であろうことはわかり、酒飲みにはたまりません。
このお酒には「松山三井」という愛媛を発祥とする酒造米が使われているのも希少なポイントの一つです。かなり辛口に適したお米です。コチラのリンクから詳しい資料が読めますのでよろしければご覧ください。

次に土瓶蒸し!キターーーー!!

松茸といえば土瓶蒸しですよね。松茸香りを楽しむにはこれに勝る料理はないと思います。土瓶のふたを開けたときの香りがたまりませんでした。具の鴨肉も甘みがあってうまかったし、なによりこの土瓶蒸しの松茸もデカく贅沢に使われていること!

もう松茸を持ち上げて見るだけで、胸がいっぱいでございます。腹はいっぱいにならんですが。

次はやはり焼き松茸がくるのかなと思っていたら、タダの焼きではございませんでした。

牛ステーキに山のようにもられた焼き松茸がやってきました。これは料理が来た瞬間に、そこにいた6人がどよめいてました。料理に受けた衝撃のせいかどうか、若干写真がぶれてしまってます。
見た目の衝撃だけでなく、味の方もかなり衝撃でした。ステーキの肉汁の甘さというか旨みと松茸が抜群にあう!!こんな味初めてです。もう一生こんな食べ方はできないのかもしれないっす。幸せすぎ!!

そして最後の締めは松茸ご飯。

いいですね〜、松茸の香りでいただくご飯。贅沢だ。またこのご飯の上にはエンドウ豆を茹でたあとに刻んだものが散らしてあってこれが結構食感的に楽しめました。パリパリと。今度機会があったらまねしてやってみようかと思いました。

それにしても贅沢な時間でした。もう一生こんな量の松茸をいっぺんに食べることは無いかもしれないです。ありがとうございました、○○さん!!