エストニア出張 2日目

朝起きて、ホテルの窓を開けると・・・

白いっす。
このどんより曇った空が気持ちを憂鬱にさせるよなあ。

この日はまず、機械が稼働している現場へ向かう。かなり遠い。3時間くらい車を飛ばす。途中昼飯を工場の社員食堂みたいなところでたべる。

家庭的な料理でボリュームもあり腹一杯になり満足し現場へむかう。

その現場への車のなかエストニア人Andrusと2人だったのだが、結構色々語ってくれた。
エストニアソビエト連邦に占領されていたときのことをかなり重々しい口調で語ってくれた。お兄さんがソビエトから軍人とし徴兵され、エストニア人の治安のためにかり出されていたことなど。ロシアとエスト
ニアの歴史に関してはかなり疎いのだが、エストニア人とロシア人はかなり仲が悪いらしい。少なくともエストニア人はロシア人を嫌っていることは感じさせられた。昔を語るときの顔に笑顔が無かったのがすごく印象に残っている。

そして現場について仕事してホテルに帰った。(仕事内容は省略。だって機密事項なんだもん。)

しばらく部屋で休憩した後、日本から来られた2人の先輩方を空港へ迎えに行った。久しぶりに再会、実はすごくこの人達とは仲がよく、3人で飲みに行ったことも何回かある。ちなみに仕事を辞めようとしたことがあり、その告白をこの人たちにしたことがあったりする。結局辞めてないけど・・・

しかしすごい荷物だった。スーツケース4つ。そしてとんでもなく重い。わかってたけど。なぜわかってたかというと、この手の出張の場合は、測定用の機器を丸々現地に持ち込むからだ。もちろん現地にもあるといえばあるのだが、どんなものかわからないし、欲しい日程に確保できるかもわからない。だからいつも全て持ち込むのだ。

ホテルにもどりチェックインして少し休憩したあと。ウェルカムパーティ。Andrusがエストニア料理のレストランに連れて行ってくれた。結構高級なレストランだったと思う。

まず、内装がいい。

ナプキンが面白い形で置かれている。

実はこの写真のリングお菓子で食べられます。
最初にウェルカムドリンクとしてウォッカが振る舞われるのだが、注ぎ方が面白い。ボトルをめいっぱい上に上げて、注ぐのだ。これ、エストニアとかロシアの伝統的なやりかたなんだろうか?それにしてもこれは印象に残って面白い。


次にビールを頼んだ。エストニアのビールだと思う。

このビール瓶の形がおもしろい。

瓶の側面が波打った形状をしていて、手にフィットやすい形になってる。実際にそれを狙った形状なのか、それとも単なる外観の奇抜さを狙ったもの???

美味しい料理が沢山でてきました。しあわせでした。



となりのテーブルでは、バースデーパーティだったらしく、バイオリンが演奏されていた。

実際、ウェルカムされたお二人は眠くてしかたなかったらしい。結局タリンに来るのに、成田→フランクフルト→コペンハーゲン→タリンと3回乗り換えのルートで来て、しかも成田を出てから約20時間かかって着いているのだ。なので一人のかたは隣のドイツ人が沢山話しかけてくれたけど、眠くて英語が全然聞き取れなかったと後で言っていた。
支払いの時、「日本側が払ってくれるんでしょ?」とおいらにドイツ人スタッフが聞いてきた。あまりに突然だったのと、先輩達が2人いたので、あわてふためいてしまい、うやむやにして結局エストニアのAndrusに払わせてしまった。

後で冷静になって考えたら、こちらが払うべきだったかもしれない。なぜなら今回の出張、うちの部署でデザインした部品が故障した調査にきているのだ。用はうちの部署のせいで、こうしてみんなエストニアに集まってきたのだ。多分日本の部署が払ってくれたとも思うし、払ってくれなくても自腹きってもいいくらい、迷惑かけてる上お世話になっていたと思う。ここで、即答して場を仕切れなかった自分が今思い出しても、情けない・・・

とはいえ、和やかな雰囲気で終始し、楽しい夜は更けていったのでした。