麻辣鱼

杭州の名物ってわけでないのですが、杭州に来て最も驚いて、好きになった料理の一つです。
巨大などんぶりのようなでっかい器(これなんて呼ぶの?)にいかにも辛そうな、真っ赤っ赤な漬け汁のなかに茹でた白身魚。また赤唐辛子(辣椒)や粒山椒(花椒)が漬け汁に浮いてみえる。
結構グロいのは平気なのだが、これをはじめて見たときは単純に辛すぎて食べれねえんじゃねえかと思った。

といっても、おいらの人一倍強い好奇心は箸を収めるの遮り、赤い汁に浸された、茹でたため軽くそり上がった白く薄い身を口の中に放り込ませた。
これが激うまなのである。
麻辣鱼っていうのは、ほんとそのまま料理の味をあらわしている。麻っていうのはしびれるような辛さ、辣っていうのはひりひりしてぴりっとした辛さ。麻辣鱼の場合、「麻」は粒山椒(花椒)、「辣」は赤唐辛子(辣椒)で出している。この2種類の辛さ同時に鋭く瞬間的にやってくる。これが淡白な味わいの白身魚にとんでもなく合う。 
それでこの白身魚なんすが、淡水魚です。そもそもこの麻辣鱼ってのは川菜→四川料理です。重庆(重慶)のものが有名みたいです。四川には海は無いんで魚は必然的に淡水魚になります。

で使われる魚は、鲤鱼、鄢鱼、草鱼など。おいらが一番好きなのは鄢鱼。でそれぞれの魚、日本での呼ばれ名は鲤鱼→コイ、鄢鱼→ライギョ、草鱼→ソウギョ。今回ブログを書くにあたり初めて調べてみたんすが、好きでしょっちゅう食ってる魚が「ライギョ」かよ〜!!小学校ん時によく釣ってたよ。釣ってたところがあまりに汚いドブ川だったしライギョって全然食べる魚ってイメージ無かったんだけど・・・まあ、うまいからこれからも食うけどね。

ライギョは、茹で具合がヒットしてると軽く弾力があってツルっとした食感。うますぎですよ。中国にはライギョの専門店があるくらいだしね。

で、杭州で一番旨かったところは大学の裏にある、スーパーローカルなお店。いやほんと、外人なんか来ることほとんどないというか、来たがらなさそうな・・・なんか元々あった家を改装したような感じの雰囲気の店。この店は麻辣鱼だけでなく、何でもうまいっす。刀豆干菜、上汤、などなど。それからここの好きなところはご飯、白飯。ご飯を炊いた木のおひつでそのまま持ってきてくれる。

ご飯好きにはたまらんですよ。おひつにしゃもじ突き刺して持ってきてくれるんだけど、なんかこう、食ってやるって感じだ出てくるよな。まあそもそも、麻辣鱼の辛さってやつはビールをご飯にめちゃくちゃ合うんだわ。なので、ビールはようさん飲むし、このおひつのご飯もめっさ食ってしまう。おひつお代わりもやっちまいました。食った後動けなくなってまうんだよ。まったくほんまに学生に戻ったみたいだよ。

店舗名:重庆麻辣鱼 川湘舫
住所:杭州市西湖区浙大玉泉青芝坞1号