乌江鱼再来

一度日記に書いた「乌江鱼」をまた食べに行って来ました。
今回は、イギリスから友達がやってきたので、彼と杭州の友達2人、併せて4人で食べに行って来ました。ちなみにイギリス人の彼は精神科医です。

このイギリス人生粋のアングロサクソンなのだが、かなり中国好きなのだ。というのも彼が中国というか、中国関連に興味を持ちはじめたきっかけは、以前オーストラリアに留学していたときに遡る。わかりやすいんだけど、そこでできた彼女が中国系マレーシア人だったのだ。彼はオーストラリア留学後、シンガポールで3年間仕事をする。その理由は彼女かどうかはわからないけど、場所は近いので彼女と頻繁に会うのはもちろん、彼女の両親と会ったりもしたらしい。彼女の両親は中国語しか喋れず、それから中国語を勉強し始めたらしい。その彼女とは別れてしまい、イギリスに帰るのだがずっと少しずつ勉強していたらしい。ロンドンで台湾人の家庭教師を雇ったりして。

僕の勝手な印象だけど、ヨーロッパ人はアジア人ほど外国に文化対する憧れや興味が薄い。ヨーロッパはかなり文化が洗練されているので、自国の文化への誇りが強い。それはいいことなんだけど、それは外国に対する興味を小さくする原因になっているのだと思う。なおかつイギリスは、母国語が英語ということもあり、他言語の国に比べ外国語を習う必要性が小さい。なのでイギリス人ってかなり外に対する思いって低いのだと思う。

しかし、彼はそうではなかった。
実際彼はついこないだまで、修士課程の学生だったのだが、彼は同じクラスの留学生達にかなり積極的にコンタクトをとっていたらしい。やはり、同級生の日本人留学生曰くそういうイギリス人ってなかなかいないという。ちなみに、先日書いたロンドンの日本料理屋「灯」では彼と一緒に食事をしていたのだ。おいらはそのときに色んな話を聞いて、彼は逸材に違いないと感じていたのだ。かなり文化許容度の大きいやつに違いないと。

なので、彼が杭州にやってくると聞いたとき、思い切り中国中国させてやろうと思った。彼は絶対そういうのを望んでいる。超中国ローカルなものを、人も食べ物も、と。その予測は大当たりであった。

だから、英語の流ちょうな人ではなく、中国人と中国語ぺらぺらの友人を招いてみた。なおかつ今回こういう店に連れてきて、阳台(屋上のテラス。)を予約しておいたのだ。予約の時に間違って「屋顶(屋根)の席」って頼んでしまって店の人に笑われたりもしてしまったことは秘密だけど・・・

で、結果は大正解!
漢字の読み書きもできない彼が、まだまだ決して流ちょうではない中国語を話し続けるのだ。実際、食事に来たのは晩の6時半だったのだが、11時半まで盛り上がりその間彼は8割以上は中国語を喋ってたと思う。おみそれします、本当に。若干不安だったんだけどね。料理が口に合わないとか、あまり話が盛り上がらないのかと。
で、彼中国語で話していることと、その勉強がすごく楽しいみたい。新しい単語を聞くたびに、持参したiPhoneにインストールしてある英汉辞典で調べて、単語帳登録するのだ。
それから、料理にもかなり喜んでもらえたみたいで、だらだらだらだらずーっと食べ続けてた。ちょっと多めに頼んだんだけど5時間ずっと食べてた。足りなかったのかもしれない。
途中で、「もう眠いの?先に帰る?」とか聞かれたし。どんだけ楽しんでるんですか、あなた?彼は絶対こういうのを求めていたんだと思う。西洋人一人では、庶民的な店で中国料理を囲んで中国人で談笑するって難しいに違いない。現地に済んでいる自分ができる彼への最高のもてなしはこれを可能にしてあげることだ。中国料理は沢山の人数で食べるのが一般的だし、中国では西洋人一人だとレストランではかなり浮いてしまうしね。

で、食べた料理はこんな感じ。
白切鸡

白切鸡はおいらの好物の一つです。中華料理のレストランに行くと、だいたい2回に1回は頼んでると思う。中国は鶏がうまいです。
松花豆腐

皮蛋(ピータン)豆腐っすね。一般的には中国でも皮蛋豆腐といいます。
面酱黄瓜

キュウリの浅漬けみたいなもの。前菜に、おつまみに〜。
蒜泥刀豆

杭州に来てから好きになったものの一つ、刀豆。日本ではナタ豆というらしい。ずっとインゲン豆と思ってた。さっき調べて始めてわかった。これはニンニク炒めだけど、刀豆は「干菜」という高菜漬けに似たものと炒めるものも一般的でこれもかなりいけます。
乌江鱼

相変わらず、白身魚はプリップリ。この前のが、まぐれじゃないのがわかった。この店は本物だ。中国料理のローカルな店は得てしてバラツキが大きいのだがここは大丈夫なようだ。味付けも抜群。今回一緒に食べた友人の一人は四川省成都に住んだことがあり、四川料理大好きらしいのだが、その友人が「うまかった、また来よう!」と言っているのでここはかなりうまいのだろう。
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ほんと、今回の食事はかなり良かった思う。我ながらナイスホスト!ナイス接待!である。
余談だが、ロンドンの日本料理屋「灯」では、こちらがご馳走してあげたため、今回彼は自分が絶対払おうを思っていたらしい。しかし、このナイスホストを前にして無駄である。おいらがトイレに行く振りして、スマートにお勘定すませてしまって、彼を悔しがらせたことは言うまでもない。
しかしもうちょっと整理して文章書かんといかんよな、おいら。