広州に行った理由「東山賓館」リベンジ

それで、広州にきて親切な彼女の手配で「東山賓館」に泊まることになったわけです。
「東山賓館」は一応三つ星のホテルで、部屋も写真こそないですが広く清潔な感じで、このころのおいらはよくユースホステルに泊まっていたのですが、ユースホステルよりずっと清潔で当然部屋も広い。それから部屋のロックはカードキーで、当時のおいらはユースホステルや安宿しかとまったことないのでカードキー(←こいつが後に悲劇を生む。)を見るのも初めてで、結構いいホテルなんだと印象でした。
↓こんなおっきな石碑もあったり、玄関前がおおきな庭になってる結構いいホテルなはずなんですよね。

チェックインは、ホテルを手配してくれた友人がやってくれました。シャワーもお湯が普通に出たし、なんの問題もなく一晩目は過ごしました。
翌日、現地在住の友人と晩飯を食べました。


結構いいとこに連れていってもらっちゃって、たんのうしました。ちなみにこの2つ、とある高級食材の料理です。淡白な味わいで、癖もなくうまかったです。どんな食材の料理でしょう。答えはブログの最後に。。。
食事のあと、夜の遊覧船(上海に続き広州でも。好きだな、おいら。中国の大きな川のある都市には、結構夜の遊覧船あるって印象あるな。)に乗ったりなんかし、


バーで飲んじゃったりなんかもし上機嫌で帰って来たんですね。

帰ったら、夜の1時過ぎ。フロントには女性の職員が一人横になって待機していました。眠そうな目で、おいらを一目確認したあと再び寝に入りました。
そして、部屋に着いてカードキーを取り出して、ドアのカードスロット(細い長細い穴に差し込むタイプのカードキーでした。)に差し込みました。緑のLEDが光って「ビーッ」って音がなり解錠かと思いきや、反応なし。挿しても、抜いてもうんともすんとも言わない。当然ドアは開かない。で、何回も抜き挿ししていました。そのうち、おそらくおいらかなりイライラしてたんだと思うんです。バーで酔っ払って夜遅く帰ってきて、とっととシャワー浴びて横になりたかったんじゃないかと。もうよく覚えてないですけどね。で、「バキッ!」という音がしたんです。そう、あろうことかカードキーを折ってしまったのです。しかも、割れ方がよくなく、割れた片割れがスロットの中に入り混んでしまっていて取り出せない。ということは、代わりのカードキーを持ってきても開けることが出来ない状況なのだ。

はい、ドアの前にいても仕方ないのでフロントにむかいましたよ。一人横になって寝息を立てている女性職員に、やってもうた状況をお知らせしましたよ。
実は前の晩もカードキーが開かなかったんです。そのときも叩き起こしたことは変わらないんだけど、カードキーは折れてなくてキーを交換してもらって開けることが出来たんです。ただそのとき、メンドクサカッタんですよ、言葉通じなくて。こっちは中国語出来ず、英語のみ。相手のお姉さんは、中国語オンリー。何とかドアが開かない状況を伝えることはできたけど、大変だった。もうボディランゲージオンリー。
そんな前の晩のことがあった、次の日の晩。言葉の通じない困った表情の人間が、真っ二つに割れたカードキーを持って来て、叩き起こしたわけだ。もう、女性職員のカードキーを見た瞬間の表情は忘れられないです。怒りとがっかりの混じったなんともいえない表情。
それで、部屋のドアの前に二人で戻った。
代わりのカードキーをスロットに突っ込もうをして、入らないのに気づいて再びがっかりする。中には破片が残っていることをつたえられなかったのが、これで彼女にやっと状況がはっきりしたようだ。それから紙に中国語を書いて見せるのだが、もう全然理解できません。僕はこの時の状況から、「日本人と中国人はいざとなれば筆談でなんとかなる」っていうのは全く嘘だということを実感しました。
女性職員が頭を抱えていると、夜も2時を過ぎているというのに人がわらわら集まってきました。人が人を呼んでそんな状況に。でも全然英語を理解する人が来なくて、どんどん現場は中国語で溢れうるさくなってきて、おいらてきには知らない言葉ばかり耳に入ってくるもので、どんどん焦ってきてた。最終的に支配人のようなかなり偉そうな人がやって来ました。彼は英語が話せたんですね。おそらく拉致が開かない状況に、誰かが寝ている彼を起こしてきたんでしょうね。それで、彼が状況を聞いてくれて修理工の人を呼んでくれ無事カードキーの破片は取り出されてドアは開いたのでした。
てまあ、海外で言葉の壁にはぶつかりまくってきましたが言葉が通じないことで全く物事が前に進まなかったっていうのは実は少ないんです。この時は、夜遅い2003年の中国のホテルの中という状況がかなり効いていて、かなりハマりました。ということで、この「東山賓館」は忘れられないホテルなのです。
それで、もし中国語ができるようになったら、リベンジでこの広州の「東山賓館」に来たいと思ってました。そして、その時の女性職員に「おいらは中国語できるようになったぞ。そっちは英語できるようになったか?」と言ってやろうかと。まさか本当に中国語を理解できる(しょぼしょぼなレベルですがね…)ようになろうとは当時思っていなかったのですが。

「東山賓館」に再び来て、再びあの女性職員に会って中国語で話してみたい。
これが、僕が今回広州に来た理由です。

そうそう、高級食材ってのはこれですね。写真のせないほうがよかったかなあ。