今日病院に行った理由 〜高山病で死なないために〜

今日は朝から病院へ。
別に病気なのではなく、ある薬を処方してもらうためだ。
↓この病院。

ちなみに来週から、南米のとある標高4000mを超える場所へ3週間ほど出張へ行ってきやす。
うちの会社では、海外出張の前には会社的な都合で、社内の産業医の先生に問診を受けねばなりません。
ほいで、会社の産業医の先生と面談をして無事出張許可がおりたのですが、高地に出張に行くということで、とあるサイトを印刷したものをくれました。
↓このサイトです。
http://www.jstm.gr.jp/mountain_sickness.html
日本旅行医学会という学会のサイトなのだが、タイトルが「高山病で死なないために」。
おいおいおい、「死なないために」って。ビビるやん。
まあ、ビビるくらいに慎重にしないとダメってことなんだろうけど。
それにしたって、苦しい思いはしたくないし。薬で予防できるんなら、予防したい。で、そのサイトを見ると高山病の予防薬はどうやら一般の薬屋さんには置いてなく、医師に処方箋を出してもらわないといけないようだ。
国によっては、処方箋が無くても薬局で買えるみたい。というか多くの国がそうみたい。ちなみに目的地の国でも買えるみたい。また、去年同様の目的で中国の青海省に出張した同僚がいるのだが、その時は出張の同行者である中国の駐在者が現地で購入した予防薬を持って来たのでそれを服用したらしい。上司が、その駐在者が日本に帰ってきて同じ敷地内で働いてるので、彼にもらってきたら?という。
「い・や・だ。」
中国にしろ、南米の現地にしろ日本で予防薬が手に入るのであれば絶対日本のものがいい!日本にないものならまだしも、処方箋あれば入手できるってんなら絶対こっち。周囲の方はご存知のとおり、おいらは中国のものを大概は気にせず、口に出来たり体験できたりします。しかし薬に関しては、あえて日本に同様のものがあるなら、敢えて中国の薬を選ぼうとは思えません。
それは中国だから嫌というのではなく、日本のものがいい!ということです。本筋とは関係ないっすが、自分の国の薬がいい!って言い切れる国に生まれておいらは幸せだと思います。

ということで、まずは家の近所の内科医に行ってみた。
そこの内科医に「高山病を予防する薬を、処方していただくことはできませんか?」と聞いたら、医者の目が点になった。
その先生はそこそこの年齢の先生なんだがそんなもの処方したことないし、何を処方したらいいか正直その場ではわからないと言う。そんなことを言われたおいらも目が点、頭真っ白である・・・

どうしようかと思って、もう一度「高山病で死なないために」を見る。はっきりいって薬がない状況の自分を追い込んでいるよね。この辺がやはり「S」やな、俺。
して、サイトを見たのは無駄ではなくて、サイトの一番下に
「→高山病の予防薬としてアセタゾラミド(ダイアモックス)の処方が可能な病院リスト」
ちうのがあるではないか!
そいでそのリストの自分の住んでいるとこの近くの先生の病院に薬を処方してもらいに行ってきたのである。

で、先生にいつどのへんにどのくらいの高さのとこに行くかを説明してから
「僕、そんな高地に行ったことないんですよね。」
「えっ!行ったことないの!?」
先生、かなり驚いたご様子。俺、そんなことに驚かれたことにもっと驚く。そしてビビリ倍増。南米標高4000mは未経験者が行くのは無謀なのか?ちなみにおいらが行った一番の高地はおそらく、中国安徽省黄山。そこの標高が約1800m。どうやら先生は趣味かなんかの登山に行くのに薬をもらいに来たと思い込んでいたらしい。まあ、確かにそんな学会のサイトで見つけて薬を処方してくれって言ってくる奴は、かなりの登山好きくらいしかおらんのだろう。事前に「ペルーの高地に行くので事前に相談したい。」という伝え方をしてるのでそんな誤解をされたのかもしれない。

で、色々話したあげく
「話してみて、あなたはかからない気がする。大丈夫でしょう。」
おいおいおい。何なんだ先生。そんな簡単にわかるのか?絶対わからんだろう?
「大丈夫だろうけど、本当に薬いる?」
と聞いてきたので「要ります。出すようにお願いします。」と答えた。
「上がってしまって体が慣れてしまえば大丈夫だから、薬飲んで登って問題なかったらそこで服用はやめてください。」とその後「じゃあ、一週間分出しとくね。」と。
とりあえず出してもらえそうでほっとしていると、
「ほんとに一週間分でいい?」と聞いてくる
とりあえず先生単なる確認のつもりで聞いてるんだと思うんだけど、確認されるともっともらって置いたほうがいいような気がする。
「じゃあ2週間分。」と答える。それで先生「じゃあ、2週間分ね。。。ほんとに2週間分でいい?」
だ〜っ!先生。どないやねん。いくつもらっておけばいいか全然わかんなくなってきたじゃん!ということで・・・
「もう3週間行くので、まるまる3週間分ください!」と結局全日程服用できるだけもらうことに。
その言葉に先生は「えっ!そんなに要るの!?」って。
「先生が聞くからじゃないですか〜!!」とおいら・・・

ということで無事お薬をゲットできたおいらでした。
特殊な経験が出来たってことで、出張前からそれなりに楽しめた気がします。
↓薬と一緒にもらった「21日分」のおくすりの詳細。この薬、元々高山病予防のための薬というわけでは無いみたいね。