GPSが1ヶ月捕捉できなかった理由

先日の日記で書いたとおり、11月に帰国した際にiPhoneをゲットして帰ってきました。
実は想定外のハマりようです。
他のネタを書くので精一杯で日記にはiPhone関連書いていませんが、ちょっとこれだけは書いておこうと。個人的にかなり嬉しかったので。

実は11月に入手してこの方一度も、GPSの捕捉できた試しが無かったのです。GPSデータを使うアプリを使うと決まって
「現在地を検出できませんでした」
と表示されてその先に進めず。だから僕のiPhoneGoogle Mapはずっとアメリカ大陸を表示したままになってました。ネット上で調べて一度位置情報の取得をオフにして再度オン、それでもだめなら電源を一度落として再度位置情報のオンオフなどやってみたのですがそれでもダメでした。

そんなところ、下のブログをつい昨晩発見しました!(勝手に引用させていただきました。)
iPhoneGPSに落とし穴が!」
http://ko1ro.com/archives/2009/03/iphonegps-3.html

何が書いてあったかというと、
iPhoneでは「初回測位時は回線によるA-GPS補正がないと測位できない」
ということ。

A-GPSというのは、僕の理解ではGPS衛星信号のアシストとして、電波をつかんでいる携帯電話基地局の位置情報から,GPS衛星信号よりも大まかな位置を捕まえるというものです。

要は「黒SIM(iPhone専用SIMカード)をiPhoneに挿して携帯電話電波をつかめるようにしていないとGPS情報をとってくれない。」ってこと。

ちなみにおいらのiPhoneは、日本のSoft Bank Mobile(以下SBM)で正規購入したので、SBMiPhone専用のSIMカード(通称:黒SIM)しか認識しない。(普通はねww)
だから、それを中国の杭州で使うわけだからSBMのSIMなんか挿してたら、国際ローミングを勝手にされてべらぼうな料金を取られかねないので、「SIMなし」の状態で無線LAN(Wifi)の電波のみで通信していました。
そこが落とし穴だったのね。
で、早速iPhoneに黒SIMを挿して、iPhone起動。「中国移動」の電波をキャッチしたことを確認。そして「マップ」を起動し、位置情報取得ボタンを押した。すると出るではないか!青い点が!大きな波紋をだしながら!!!波紋は誤差範囲を示していて、これはA-GPS情報しか取得していないからこうなるだけ・・・
そしていざGPS衛星電波捕捉のため、極寒の真夜中の杭州にて、部屋の窓を開けiPhoneを空にかざした!ええ、かざしましたよ。必要以上に腕を真っ直ぐに伸ばしてね。すると誤差範囲の波紋が消えるではないか!!記念すべき我がiPhoneGPS測位初体験でございます。いやあ、嬉しかったですよ。私ヨーロッパにいたときからGPSログの楽しさに目覚めてましたから。飛行機にGPS持ち込んでこの日記に載せた軌跡をとって喜んでいた変態ですから。



僕の推測するところではiPhoneGPSシステムは,
「Cold Start時は、A-GPS情報を取得してからでないとGPS測位を開始しない」ロジックになっていると思う。
多分これって、GPSファームを書き直したら簡単に直るのではないかと素人ながらに思うのだが。A-GPSなんか付いて無くても、GPSは昔から世界中で測位できたんだもんね。
こんなことAppleは気づいていると思うんだ。ひょっとしたらわざとこういう罠をもうけているのかもしれない。こんな罠にひっかかるのは、きっとSIM無しでつかう輩(やから)が大半なんだから。
単にiPhoneGPSがとんでもなくCold Start時の感度の鈍いものという可能性もあるけどね。