地震のあとに日が暮れて・・・

停電、断水のまま日は暮れていった。
やはり、こういう不完全な状況で日が落ちていくのは不安を掻き立てるよね。何か、大学時代にバイクで1人北海道をツーリングしていて、地図上で自分の位置を見失いそのまま日が暮れたときを思い出した。もう10年以上前の出来事。

そういうときに、インターネットのtwitterFacebookやMSNやQQなどのチャットで色んなところの色んな方々から安否確認の連絡をもらった。励まされた。また東京の都心では交通がマヒし電気は通ってるけど帰宅できないとか、震源地近くでは津波でかなり悲惨な状況であることが確認できた。
しばらく、そのように携帯端末(iPhoneiPad)によって情報をとり、コミュニケーションをとることにより不安が抑えることが出来ていた。しかし、これは端末の電源が続く限りなのだ。最初からわかっていたのだが・・・

そこで、役にたったのが単3電池一本でなる携帯ラジオ。最近、語学ラジオ番組を録音するために買っていたサンヨーの「ICR-RS110M」。

これでずっとNHK第1放送を受信して鳴らし続けてました。結果的にですが、エネループ単3電池一本で10時間以上なり続けてました。そもそも想定していない状況と目的ですごく役に立ってくれました。部屋で1人の状態で暗く静まった中、ラジオがなり続け、情報を与え続けてくれたことで精神的にかなり助けられました。

で、携帯端末はバッテリーの減りを気にしつつ、1時間に1度くらい電源を入れてメールやtwitterFacebookmixiなどのチェックをしていました。

で、ぶっちゃけた話、実際携帯端末なんかより停電断水で生活の基本的なものがかなりピンチ。
日が暮れて暗いし、暖房なくて寒いし、水と熱がないのでストック無くなると食べるものも無くなってしまうし。
結局その夜は、炊飯器にのこっていた約1合のご飯に生卵と海苔佃煮をおかずに食べて、あと冷蔵庫にあったハーゲンダッツのアイスクリームを食べました。停電で溶けてしまう前に食べてやりました。
そのあとは寒いので、ずっと布団に入ってました。布団に入るときに何時でも外に出られる状態にしておきました。ダウンジャケットを羽織り、下はジーパン。ジーパンの下にはパッチを履きました。あと海外旅行のときのいつも使っているベルトにぶら下げられる、パスポートケース(下の写真のやつですね。)を装着し、その中にお金、キャッシュカード、クレジットカード、パスポート、免許証などを突っ込みました。

また、羽織ったダウンジャケットにはポケットがたくさんあるので色んなもの突っ込んでおきました。携帯電話はもちろん、それからエネループ8本。常に満充電にしておくといいですね、エネループ。電池はかなり重要だと思ってます。ラジオ、懐中電灯(これはiPhone4で代用)の電源となるので。でエネループで色んなもの充電できるようにエネループUSB出力付き充電器。その他、色んなものを詰められるだけ突っ込みました。WIMAXルータやHuawai E5830とか、チョコレートとかもろもろ。

して、枕元にラジオを鳴らしたまま、ポケットをパンパンにしたダウンジャケットを羽織り、パッチをはいて上からジーパンはいて布団をかぶってジッとしてました。ラジオを延々と聞いていたんだけど、そのなかで枝野幸男官房長官の発表が繰り返し流されていたけど、個人的な意見だけど、枝野さんの発表の仕方ってすごくよかったと思う。情報を公開し切れていないとか批判は多くあったけど、聞いていて結構安心感あった。単純にいい声してはるよね、枝野さん。政策面とか民主党大嫌いなんすが、この緊急事態となってはそういうの関係ないし、政府はかなりよくやってるんじゃないかと思ってます。

とそんなことを考えながらラジオをきいて布団の中でまるくなっていたら、何時の間にか眠っていました。目が覚めたのは、停電が復旧した早朝4:30ごろでした。部屋に戻ってきたときどうやら、蛍光灯のスイッチを入れっぱなしにしていたようです。部屋がいきなり明るくなり、そして電化製品が動き出す音で目が覚めました。